ブラジルのグラフィティから投げかけられたひとつの問い。
多角的なアプローチでその答えを追う3日間。
ブラジル都市部にあふれるグラフィティ。それは多様なルーツ、カルチャーが混沌とするブラジルの街から生まれた社会に関わるためのひとつの手段だった。東京で活動するグラフィックデザイナーの編者が、サンパウロに滞在した半年間で体感した都市風景。そこには歪んだ社会に抗いながら、その混沌の波を巧みに乗りこなすグラフィテイロ(グラフィティアーティストのブラジルでの呼称)たちがいた。彼らが彩るその風景は、私たちが知っている街の姿を痛快に批判しているように思えた。地球の裏側、多様性の最先端をゆくブラジルストリートをコミック/映像/トークを通して多角的に読み解く。
ブラジルにおけるグラフィテイの在り方や、そこで出会ったアーティストたちの思想を、都市論に結びつけながら描くドキュメンタリーコミック。
同時開催ブラジルZINEコレクション
編者が現地で買い付けてきたZINEの販売を行います。
グラフィティアーティスト通称“グラフィテイロ”。ブラジルの4都市を巡り出会った5人のグラフィテイロへのインタビューを通し、彼らが街へ出て描くその背景と今にせまるドキュメンタリー映像。
[ブラジル2018-19/70分/ポルトガル語音声/日本語字幕]
11/16土 |
テーマ グラフィテイロは日本で何を描くか? |
ゲスト TitiFreak チチフリーク 1974年サンパウロ生まれ。日系ブラジル人。NIKE、adidas等との仕事を多数手がけている他、世界各国でグラフィティを製作し、東西文化の融合、人種や貧困などをテーマとしている。 都留ドゥヴォー恵美里 京都大学大学院人間・環境学研究科 博士。著書に『日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想 ー創造と共生の軌跡を追う』(2017)、『〈他者〉としてのカニバリズム』(2019、共著)など。 |
11/17日 |
テーマ 絵は街に出ていけるか? |
ゲスト 林 智樹[社会福祉士・学芸員有資格] 「act」まとめ役。アート活動を行う大阪の福祉施設に所属。展覧会・国内外アートフェアの現場経験多数。共著『共感を超える市場 つながりすぎない社会福祉とアート』。 |
『グラフィテイロス』の上映(70分)とアフタートーク(70分)のセットでのイベントとなります。
イベント時間以外は通常営業となります(コミック、ZINEの販売は行います)。
1500円(+税) + ワンドリンクオーダー
各回25名
blackbird books
大阪府豊中市寺内 2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F
営業時間
企画・コンテンツ制作
阿部航太[デザイナー・文化人類学専攻]
1986年生まれ、東京都在住。ロンドン芸術大学卒業後、廣村デザイン事務所を経て2018年より「デザイン・文化人類学」を指針にフリーランスとして活動をはじめる。